2012.3.10J1開幕戦 グランパスーエスパルス [グランパス]
クラブ創設20年目のJ開幕。グランパスが20周年という事は、相手のエスパルスも同じ。そしてあの当時と変わらないエスパルスの応援は天然記念物級の安心感(笑) 敵サポでも口ずさめるほど。変化、革新がもてはやされる昨今、逆に”変わらない”という事だって立派な個性だ。しかも20年も積み重ねているのは尊敬にすら値する。でも今日は”JIROCHO SPIRITS”は見あたらなかったが、忘れてきたのだろうか・・・、残念。あれば今日の内容なら勝っていたかもしれなかった。
やや幸運な形で、水曜の借りを返した阿部。エースがPKをしっかり決めて得た先制点。仕込みも運動量も若さもあるエスパルスに対し、けが人を抱え、さらにACLから中2日でやや動きが重いグランパス。後半途中にダニエルを投入。
「3バック?」 ACLでは微妙だったので心配な訳だが・・・、
「いや・・・5バックです! しかも1人ダブルボランチ付き!」 あの暗黒時代に一瞬の光明を見出した”赤い団子作戦”20周年で強力に復活! かつての、”人はいるのに不安いっぱい”の陣容から、ボールの狩人がフィルターとなり、最後尾は長年の代表守護神。そして、居並ぶ5人は闘将、大巨人、傭兵と多士済々。実はボール支配はされど、エスパルスはほとんどPA内までは迫れずで、文字通り”虎の子の1点”をしっかり守りきる。
「つまんねぇなぁ」「これでいいんですか?」
「いいんです!」
優勝が至上命題のチームは、こういう試合をしぶとく拾うのです。去年、勝ち点1に泣いたでしょ。後で振り返って嘆くより、リアリストになりきり、思いとは違っても今の最良の結果を求める姿勢です。泥臭くとも、つまらなくとも、得られる勝ち点は最大の3です。これがプロサッカーチーム。もっとも大将は「3バック成功」とでも言い張るかもしれないが・・・。あきらかに”5バック”でした。さすがにこの強力5バックにはエスパルスの小型若手アタック陣も為すすべありませんでした。やろうとしてる意図は良く伝わったんですが・・・。
長いシーズン、良い時ばかりではない。苦しい時にどれだけ我慢して踏ん張りきるかだ。
この状況、週2試合で1勝1分のリザルトは決して悪くない。とりあえず、しっかり休養し、次節に備えてほしい。
コメント 0